ニュージョージア島の戦い -3


 

 二式六番陸用爆弾。
 対地攻撃に使用する60kg爆弾であり、文字通り1942年に制式化されたばかりの最新兵器だ。
 最大の特徴はその起爆方式だ。
 尾翼の作用で自転し、その回転速度が毎分1,000回転に達すると推薬が爆発して弾子を放出する。
 九七式のように200mmの鉄筋コンクリートを貫通するほどの威力はないが、装甲や人事に守られない陸地に対しては絶大な威力を期待された。
 そう。
 例えば、上陸間もない橋頭保などに。






ニュージョージア島の戦い -3

「―――~~♪」
「おい、歌うなよ」
「うるさい。歌わないとやってられんだろ」

 7月6日深夜。
 ザナナ橋頭保の外縁部で、第169歩兵連隊に所属するジョゼフ・スターク上等兵は同僚と共に歩哨をしていた。
 背後では日中の行軍で疲れ果てた同僚が眠っている。

「しかし、今日は日本兵の姿すら見なかったけど、本当にあの高台にいるのかねぇ?」
「さあ? 小隊長が言うには日本軍は俺たちがここに上陸することを読んでいたっぽいってことだ」

 スタークは月明かりに照らされる小高い丘を見上げる。

「戦術的にはあの高台から橋頭保を重砲で狙い撃ちすることがセオリーとか言っていたぞ」
「でも、砲兵が展開しているんだったら航空隊が見つけてそうだけどなぁ」
「確かに」

 因みにレンドバ島から今日も砲撃音は聞こえなかった。
 昨日に上陸してきた第172歩兵連隊はレンドバ島攻略部隊だったので、攻略自体はできたのであろうが。

(夜間爆撃があったみたいだし、砲兵がやられちまったのかな?)

 この予想が正しいとすると―――

「―――あれ? 俺たちマズい?」
「はい?」

 スタークの呟きに反応した同僚が声を上げるが、次の言葉を海上からの轟音がかき消した。

「な、なんだ!?」

 海上にいる駆逐艦が仰角を上げて砲撃している。
 やがて空に爆炎が広がった。

「た、対空砲!?」

 思わず空を見上げたスタークの目に一瞬、水上機のような大きい機影が映る。しかし、その姿は次の瞬間に発生した光源に隠れた。

「照明弾だ!」

 スタークが見た機影は低空飛行で近づいた日本海軍に二式大艇で、光源はその機体がザナナ上空に投下した照明弾である。

「空襲警報だ!」

 同僚が叫ぶ通り、橋頭保にけたたましく警報が鳴り響き、寝ていた兵たちが慌てて駆け出してくる。
 海岸にいてはいい的になるので、ジャングルに隠れようとしたのだ。

「頼むぜ、外してくれ」

 スタークが十字を切って願う中、海上から爆発音が聞こえた。

「は?」

 思わずそちらを見てみれば先程まで両用砲を空に向けて対空警戒をしていた護衛駆逐艦の1隻がくの字に折れて沈みかけている。
 炎に照らされた海面を黒い影が必死に泳いでいた。

「・・・・え?」

 何となくそれを見ていると、別の護衛駆逐艦の艦舷にスルスルと水柱が屹立し、腹に響く轟音が届く。

「ぎょ、魚雷!?」

 スタークの近くに逃げてきた別の兵が驚きの声を上げた。

(こんな浅瀬で・・・・?)

 彼は陸軍兵士だが、この海岸に潜水艦が侵入することの無謀さは理解できる。
 ほとんど潜れないのだ。
 潜水艦からすれば自ら武器のひとつを放り出す所業だ。

「あ・・・・」

 海上で2隻が燃え、残った艦艇も混乱しているのが分かる。
 そんな中、スタークの耳に低いプロペラ音が届いた。

「やりやがる・・・・ッ」

 思わず歯噛みする。
 空を見上げれば、日本海軍の双発機が20機程度飛んでいた。そして、彼らは照明弾に照らされた米軍の物資や車両を確認しながら通過する。
 1航過目で獲物を確認し、2航過目で爆撃するほどの余裕があるのだ。

「衝撃に備え!」

 同じ場所に逃げていた下士官が叫ぶ中、米兵たちはヘルメットをかぶったまま腹ばいとなった。
 やがて爆弾が風を切る高い音が鳴り、やがて轟音と衝撃がスタークたちを襲う。

(腕利きか・・・・ッ)

 陸揚げしたばかりの物資があった場所に発生した炎が見えた。
 日本海軍の爆撃機は見事こちらの物資を焼き払って見せたのだ。

(小型爆弾をいっぱいバラまいたか・・・・ッ)

 1発1発の衝撃音は小さい。だが、連続するそれはあっという間に橋頭保を支配した。
 爆撃を終えた爆撃機は速度を上げて飛び去って行く。
 それに未練がましく海上の支援艦隊が砲撃しているが、意味はないだろう。

「さて・・・・」

 立ち上がったスタークは天を仰いだ。
 これから彼らには消火活動と救助活動、さらに物資の避難活動が待っている。

(思ったよりも広範囲をやられたな)

 爆弾数が多かったのだろう。
 パッと見て見える炎が多く、その周囲では倒れ伏す仲間が数多くいた。

(無防備だからな)

 ここは防空壕も人数分の蛸壺もない。
 爆撃に対しては敵の爆撃目標から離れる以外ない。だが、今回の爆撃は橋頭保周辺を満遍なく爆撃した。
 対空砲火が効果を発揮しなかったための精度と言えるだろう。

(さてさて、寝れるのかね、今日は)

 肩をすくめながら橋頭保の方へ歩みを進めた。
 すでに同僚たちは炎上する車両やテントに向けて砂や水をかけ始めている。
 照明弾の効果はもうないが、代わりに炎がある。
 早くこれを消さねばならなかった。
 闇夜の炎はいい的になるからである。


―――ボンボンボンボンボンッ


「あ?」

 さっきまで警戒していた高台の方から火薬が爆発する音が響く。
 思わず振り返ったスタークが見たのは、今まさに大地に落ちようとしている迫撃砲弾と片膝を立てて小銃を構える日本兵の姿だった。

「ッ、て―――」

 「敵襲!」の言葉を彼の口が紡ぐことはない。
 迫撃砲の着弾や銃撃によって同僚が上げる断末魔を耳に、喉と胸に灼熱感を感じながらスタークは意識を手放した。




 1943年7月6日深夜に実施された日本海軍の夜間爆撃と日本陸軍海上機動大隊の夜襲は絶大な効果を上げた。
 夜間爆撃は海岸に山積された物資を焼き払う。
 特に重火器を多く排除し、これが後の戦局に大きく寄与した。
 また、夜襲では空襲警報のために無防備に橋頭保外縁部に避難していた米兵を多く殺傷している。
 小銃の性能で差を開けられていた日本陸軍だったが、拳銃で抵抗しようとする米兵を制圧した。
 一部の部隊は橋頭保内部まで侵入し、手榴弾などで車両などを破壊する。
 さらにその際に一部物資を強奪する等の戦果を挙げた。
 この夜間攻撃で米陸軍第169歩兵連隊は500名近い死傷者を出し、上陸からわずか3日で戦力の2割を喪失する。
 弱体化した日本兵を相手にしたガダルカナル島ではないことを痛感した戦いと言えた。



―――だからか、翌日のザナナ西北西陣地への攻撃は苛烈を極めた。



「撃て撃て撃てッ!」

 九九式軽機関銃が咆哮し、たった今まで銃撃していた米兵数人が朱に染まって倒れ伏す。
 それでも機関銃陣地に集中する弾丸は減らない。しかし、それらは1か月前に作成した土塁に埋まるだけで、土塁の背後に展開する日本兵を誰ひとり傷つけなかった。
 だから、日本兵は安心して砲撃を続ける。

「撃て」

―――ボンッ

 九九式小迫撃砲から発射された砲弾は数100m向こうに落下すると爆発した。
 両軍は非常に近距離で砲火を交えていたが、ジャングルの木々に阻まれて目視で確認することができない。
 このため、米軍の砲撃はほとんど効果を上げていなかった。
 一方で、地の利のある日本軍は的確に米軍が潜んでいるであろう地点を痛打している。

「―――隊長、敵は1個連隊規模です」
「なるほど。上陸したもう1個は東南東へ橋頭保を広げているな」

 川上は最前線の戦闘音を聞きながら司令部に設置された周辺地図を見下ろしていた。

「敵は海岸線に沿って橋頭保を拡大。そのまま直進してムンダを衝こうとしているのだろう」

 だが、その先には川上が所属する海上機動旅団の本隊が展開している。
 米軍の攻勢は頓挫するだろう。

「敵はこちらの戦力を過小評価している。今日、叩ける内に叩くぞ」
「・・・・1個歩兵大隊規模で1個連隊を抑えているだけで殊勲ものですがね」
「そう言うな。我々が持つ火力は一昔前で言えば連隊規模とも言えるぞ」

 彼らが持つ砲は迫撃砲だけではない。
 九四式三七粍速射砲も配備されており、対装甲車両戦闘も可能だった。

(尤も、敵さんはまだ戦車を出してきていないがな)

 配備する迫撃砲も元々は空挺部隊用に軽量化された九九式小迫撃砲だ。
 射程は650mと言われるが、ジャングルに覆われた南方戦線ではちょうどいい。

(何より持ち運びできるのが良い)

 運用に必要な人員数はわずか2名であり、重さも24.8kgと手ごろだ。
 海上機動大隊の必須装備として広く使われていた。

「とにかく、ここを死守し、敵を橋頭保に押し込めるぞッ」

(そうすれば、今夜も夜間爆撃で敵を叩ける)



 7月7日の米軍戦果はわずか100mの前進であり、夜には昨夜同様の夜間爆撃を受けた。
 これを受け、橋頭保の拡大とザナナ西北西陣地の攻略が急務と判断した連合軍は、洋上待機していた巡洋艦以下の戦域全体の護衛艦隊による艦砲射撃を決定する。
 これで日本軍が立てこもる陣地を粉砕する作戦だった。



「―――こりゃたまらん!」

 7月8日午前10時、ニュージョージア島ザナナ西北西陣地。
 ここに立てこもる日本軍を12.7cm両用砲だけでなく、15.2cm砲が痛打する。
 海軍艦艇の駆逐艦と軽巡洋艦の艦砲射撃だが、陸軍からしたら重砲に相当した。
 急ごしらえの土塁など粉砕される威力だ。

「だが、狙いは不正確だな」

 緑生い茂る大地を適当に叩いているに過ぎない。
 直撃弾は脅威だが、その確率は低いと言えよう。

「なにせ・・・・ッ」

 頭上に迫った低音に思わず首をすくめた。
 見上げると、そこには巴戦を展開するいくつもの航空機が見える。

「今日の海軍さんは手厚いねぇ」

 川上の言う通り、上空で戦う戦闘機の一方は日本海軍の零戦だ。
 彼らが上空にいる限り、弾着観測機は飛ばせない。
 だが、零戦と戦う敵戦闘機の存在により、日本海軍は対艦攻撃を行えなかった。

「・・・・あッ」

 隣にいた参謀が思わず声を上げる。

「どうした?」

 そう声をかける川上も違和感を覚えた。
 先程まで定期的に響いていた発砲音が聞こえない。

「隊長・・・・」

 参謀が指差した沖合では一筋の煙が上がっていた。

「撃墜された零戦が敵の一番大きな船に突撃しました」
「・・・・執念だな」

 撃墜され、もはや生還叶わぬと判断した搭乗員が敵の大型艦――軽巡洋艦に突っ込んだのだ。

「だが、ありがたい」

 砲撃が止んだということは、その大型艦に指揮官が乗っていた可能性が高い。

「砲撃が止めば、敵歩兵が来ます」
「おお、そうだったな」

 ほっと息をついていた川上は参謀に告げられ、次の状況を理解した。

「全員戦闘態勢。敵さんが来るぞ!」
「って、あんたは行くな!」

 川上自身が小銃を握り、最前線に向かおうとするのを参謀が飛びついて止める。

「ぬお!? 気が触れたか、俺にそんな趣味はないぞ!」
「俺だってないわ!」

 アホなやり取りをする上官たちを横目に、兵たちは粛々と戦闘態勢を整えた。






「―――くっ」

 ニュージョージア島南岸沖、上陸部隊支援艦隊所属・豪州海軍軽巡「ホバート」。
 その艦橋は地獄と化していた。
 第44任務部隊としてニュージョージア島南方海域に展開していた「ホバート」は日本軍が立てこもる陣地に対して艦砲射撃を実施していた。
 上空では日米の航空戦が展開されていたが、確認されるのは戦闘機のみ。
 「ホバート」たちは気にすることなく、砲撃を続けていた。
 だが、効果を上げている実感はない。
 それでも実施するしかなかった。

「火を、火を消すんだ・・・・」

 艦長がそう命令すると、呻き声を上げていた兵員がよろよろと立ち上がる。

(ジャップめ。やはりクレイジーな奴らだ)

 見張り員が声を上げた時には遅かった。
 機首から炎を上げた零戦がまっすぐに艦橋に突き刺さる。
 砕け散った艦橋の窓ガラスが内部に殺到し、続けてグシャグシャに潰れた零戦が滑り込んだ。
 それが発していた炎が漏れ出た航空燃料に引火し、瞬時に艦橋は火の海に沈んだのだ。

(これが投弾前の爆撃機ならば、死んでいたな)

 戦闘機だからこそこの程度で済んだのだ。

「・・・・しかし、何という奴だ」

 再び毒づいた艦長は炎に包まれるコックピットを見遣る。
 そこには操縦桿を握ったままの人影が燃えていた。
 肉の焼ける嫌な臭いを発するそれは、まさに執念の塊だ。

「・・・・・・・・ん? そう言えば―――」

 零戦の特徴は速度と機敏さだ。
 速度はF4Fの改良などで目立たなくなっているが、機敏さは健在である。だが、それだけで並み居る連合軍の機体が落とされるわけではない。
 零戦の特徴にはもうひとつ。
 軽戦闘機に不釣り合いな攻撃力があった。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 艦長の視線がコックピットと同じく燃え盛る主翼に向かう。
 そこには炎に包まれた筒が見えた。
 20mm機関砲。
 日本海軍は「20mm機関銃」と言っているが、それはスイスのエリコン社製であり、連合軍でも使用されているので、珍しくもない。

(確か、この機関砲が発射できる弾丸には―――)


―――炸裂弾があったはず。


―――ババババンッ


 炎が20mm機関砲の弾倉まで回り、火薬に引火。
 暴発した弾丸が艦橋を再度地獄絵図に変えた。




 豪州海軍の軽巡「ホバート」が艦橋に零戦が突入し、艦橋要員が壊滅した。
 これを受け、護衛艦隊は艦砲射撃を停止。
 周辺の駆逐艦は軽巡へ放水を開始する。
 次席指揮官は地上部隊に艦砲射撃終了を通信して艦を反転させた。
 第169歩兵連隊は艦砲射撃の効果を確認するために攻勢に出たが、艦砲射撃で倒れた木々が邪魔しただけでなく、日本軍からの苛烈な反撃を受ける。
 損害を出すだけと判断した連隊長は撤退を命じた。
 「艦砲射撃効果なし、抵抗苛烈」という受けた連合軍は増援を決定。
 第169歩兵連隊および第172歩兵連隊が所属する第43歩兵師団の残余を投入することを決めた。
 第43歩兵師団本隊と第103歩兵連隊はニュージョージア島東部を攻略中であったが、日本軍は撤退済みであったためバルー・ハーバーで待機している。
 ただし、重火器装備部隊は後方のバングヌ島に展開していた。
 第43歩兵師団残余を載せた輸送船団が7月8日深夜にはニュージョージア島東部とバングヌ島を出港する。
 その輸送船団には3日連続で夜間爆撃を受ける味方の苦悶が届いていた。
 これを受けた船団は明日早朝から増援部隊が上陸できるように速度を上げる。
 その速度向上方法は船単体の速度上昇の他、船団行動を単純化させることでもあった。




「―――敵船団です」

 1943年7月9日午前2時、ニュージョージア島南方――テテパレ島南東10km。

「ニュージョージア島を攻めている奴らへの補給部隊かな」

 バングヌ島を発した第43歩兵師団の一部を発見したのは日本海軍の伊号百六十八潜水艦だ。
 過去にミッドウェー海戦では米海軍を撃沈した潜水艦である。
 艦長は田辺弥八から中島栄に代わっていた。

(さて、どうするか)

 中島は心の中で呟く。
 伊号百六十八潜水艦を初めとする潜水艦は米軍の攻勢兆候を確認したため、全艦偵察のために6月下旬にトラック島を出港し、ラバウル経由で前線に展開していた。
 しかし、戦場となるニュージョージア島南方にはレンドバ島、テテパレ島があり、そこに挟まれた海域に進出はできない。
 このため、伊号百六十八潜水艦はこの海域に進入しようとする船団を見張る任務に就いていた。

「艦長、見る限り、対潜哨戒行動は採っていません」
「・・・・よし、雷撃しよう」
「すでに魚雷1~4番の装填が完了しています」
「浮上し、可能ならば艦砲射撃も加えるぞ」

 先程見た限り、護衛の駆逐艦もいなかった。
 伊号百六十八潜水艦には五〇口径八八式10cm単装高角砲を1門搭載している。
 無防備な輸送船団に高価な魚雷を使わずとも戦えた。

「魚雷発射」
「てっ」

 敵船団の未来予想位置に魚雷を発射する。
 敵船団は途中で魚雷に気づいたのか、慌てたように操舵するも2本の水柱と爆発が起きた。

「浮上! 砲撃を加えるぞ!」

 混乱する船団から駆逐艦が出てくることはない。
 好機と捉え、伊号百六十八潜水艦は浮上し、素早く主砲を船団に向けた。

「撃て!」

 混乱で洋上に停止していた輸送船に狙いを定め、発砲。
 初弾から命中し、狙われた輸送船は盛大に燃え上がる。

「次!」
「右舷より魚雷!」
「何!?」

 艦の外で見張りをしていた要員からの声に、中島は潜望鏡を回した。

「なっ」

 そこには伊号百六十八潜水艦に向かう2本の航跡と、その向こうに浮上していた潜水艦を目視する。

(間に合わん・・・・ッ)

「ええい、撃て」

 伊号百六十八潜水艦が主砲を発射した次の瞬間、右舷に魚雷が命中して爆発した。

(くッ)

 爆圧で艦体が潰れていくのを目の当たりにしながら、なんとかしがみつく。そして、潜望鏡の向こうで最後の砲弾が輸送船に命中したのを確認した後、中島の意識は暗転した。




 伊号百六十八潜水艦の雷撃と砲撃によって、輸送船3隻が撃沈され、1隻が大破した。
 被害は第103歩兵連隊に死傷者が出ただけでなく、運搬していた重火器の大半が水没する。
 伊号百六十八潜水艦は撃沈されてしまったが、この戦果は大きく戦局に影響することになった。









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