南太平洋海戦 -4
「―――索敵4番より入電中」 1942年10月26日午後1時16分、ウラワ島北東。 「目標Aへの戦果確認を担当する機体です」 第三艦隊の旗艦「翔鶴」の艦橋で、電信員が報告した内容を源田実中佐が小沢治三郎中将へ補足した。 「すでに攻撃隊を指揮した村田飛行長より大戦果が報告されていますが・・・・」 攻撃隊指揮官による死線を潜り抜けて興奮した状態での戦果報告は信憑性がない。 故に今回から戦果確認をする偵察機を派遣するようにしたのだ。 「なるほど。ほぼ確実な戦果報告が聞けそうだ」 小沢は源田に向けて頷き、視線を電信員に向ける。 「報告してくれ」 「ハッ」 電信員は暗号を解読したばかりの報告書を掲げて読み上げた。 「撃沈、空母2―――」 「いぃよっしゃあッ」 源田が「空母撃沈」の報告にガッツポーズする。 「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」 そして、痛いほど視線を集めた。 「・・・・・・・・・・・・」 それを受けて所在なさげに振り上げた拳を下ろす。 そのまま中央から壁際まで移動した。 「ぷくく」 「棒読みで笑うな」 移動先に立っていた嘉斗が口元を隠して笑って見せる。 すると案の定源田が顔を赤くして噛みついた。 報告内容はそんなじゃれ合いができるほどの余裕がある。 「やっつけましたね」 「ああ、目標Aはもう無視できる」 重巡1隻と駆逐艦数隻が戦力を残しているが、撃沈艦艇に乗っていた兵の救助で精いっぱいだろう。 「ただ相手も殴られっぱなしではないだろう」 「ですね」 敵に発見された時間と攻撃した時間から、すでに敵攻撃隊はこちらに向けて出発した後だろう。 「―――っ!? 第二波隊長より入電中」 「「「―――っ!?」」」 「敵編隊と擦れ違う。敵機約200以上」 「200!?」 想定以上の数値に源田がまた叫んだ。 源田は120~150機を予想しており、上空に上げている戦闘機は48機。 残る12機は敵の第二波のために残している。 全力出撃しても良かったが、第一波を凌いだ後に無防備になることは危険と判断したためだ。 「長官! 残りの戦闘機も出させます! 米軍は両部隊の攻撃隊を合流させて送り込んできました!」 源田は小沢の返事を聞かず、叫ぶなりすぐに三航戦へ発光信号を出すように命じた。 第一波、第二波などない。 敵の第一次攻撃は一斉攻撃だ。 「足りるか?」 「・・・・足りません」 小沢の質問に源田は首を振った。 「単純に敵攻撃隊の3分の1が戦闘機とすると同数以上ですから・・・・」 実際には3分の1よりも多いだろう。 これまでの戦いにおいて、米軍は常に攻撃隊に随伴する戦闘機数は多かった。 それを見習い、今回は日本も多くしたのだ。 「護衛艦艇に賭けるしかありません・・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 小沢は目をつむって沈黙した。 第三艦隊はこれまでの貧弱な護衛艦隊ではない。 戦艦2、巡洋艦5、駆逐艦20という強力な護衛艦艇を有する艦隊だ。 特に防空軽巡に生まれ変わった「北上」、「大井」と新鋭対空駆逐艦である「秋月」、「照月」。 これらは他の艦艇と比べても特筆した対空能力を有している。 (だが、所詮は艦艇の対空射撃だ) 源田は対空砲がほとんど当たらないことを知っていた。 米軍艦隊に突入したことのある搭乗員は米軍の対空砲火が如何に恐ろしいかを口にする。だが、それは弾薬を湯水のように使う米軍だからこそ可能な射撃だろう。 根本的に考えの違う日本艦艇の対空射撃は、おそらく米軍はさほど脅威に思っていない。 (対空射撃は最後の壁) その壁にぶつかっていく敵機は少ない方がいい。 「長官、五航戦に応援を頼むのはどうでしょうか?」 「五航戦?」 第一艦隊に随伴し、第三艦隊よりも西南西に100kmほど進んだ位置にいる。 空母は準中型空母の「隼鷹」と「飛鷹」。 四航戦と同じく、ほぼ戦闘機に占められていた。 「五航戦が持つ96機の戦闘機があれば、凌ぐことができます」 「さすがに全てを要求することはできないが、30機程度ならば派遣してもらえるか・・・・」 それがあれば90機。 敵攻撃隊の半数近くまでになる。 「・・・・よし、頼もう」 無電を発することになるが、すでに発見されているのだ。 構いはしない。 「返答があるかわからんが、高須さんならきっと・・・・」 第一艦隊の高須四郎中将と五航戦の原忠一少将ならば、きっと増援を出してくれるだろう。 第三艦隊司令部の想いを載せ、一通の電信が南海の空を飛んだ。 南太平洋海戦 -2 Scene 「―――Shit! 奴ら一度やり過ごしてからやってきやがった」 第17任務部隊のサラトガ航空隊に所属するジョン・スチュアート少佐は自身が操縦するドーントレスを小刻みに揺らしながら毒づいた。 彼は同航空隊のドーントレス隊隊長であり、先の第二艦隊攻撃を生き抜いている。 だが今、その時と同じ恐怖を味わっていた。 (冗談じゃねえ、早く何とかしろよ!) 「敵機直上!」 「ウラッ」 操縦桿を傾け、機体が横滑りすると同時に、先程まで機体があったところを太い光線が突き抜ける。 さらにそれを追いかけるようにして零戦が通過した。 「ジャック機、爆散!」 「・・・・ッ」 腹に響く轟音にかき消されまいと後部座席の相棒が叫ぶ。 機銃弾を受けて四散した味方を見たのだろう。 (何て奴らだ・・・・) 日本海軍の攻撃隊と擦れ違ったのは10分前である。 両軍とも前方からやってくる100機を超える大編隊を目視で確認した。 戦闘機はいつでも戦える態勢に移行したが、両攻撃隊の隊長は無視する。 もちろん無電で攻撃隊の存在を報告したが、ここで潰し合っても意味がないことを理解していたのだ。 (卑怯な奴らだッ) 低空で爆炎が視界に入る。 きっとアヴェンジャーが撃墜されたのだろう。 (戦闘機よ、早く・・・・ッ) 日本海軍を通過したアメリカ海軍攻撃隊は戦闘機を前寄りに配置する編隊を組んだ。しかし、突如として後方から十数機の零戦が襲ってきたのである。 前方を注目していた攻撃隊はそれに気付くのが遅れ、気付いた時には後方に位置する数機が撃墜されていた。 零戦はそのままの勢いでアメリカ軍攻撃隊を削り始めたのである。 (自分たちの攻撃隊は守らなくていいのか!?) 日本の攻撃隊を守る戦闘機の数はそう多かったとは思えない。 20~30機程度ではなかろうか。 そこから十数機も反転すれば、アメリカ艦隊に到達する戦闘機は十数機になる計算だった。 心配する筋合いはないが、突撃する攻撃隊はワイルドキャットの餌食になるだろう。 (だが、その運命に俺もなりかねん!) スチュアートたちはアメリカ攻撃隊のほんの一部である。 故に攻撃隊全体には軽微な損害だ。 しかし、本人たちからすればたまったものではない。 「隊長!? 高度下がってますよ!?」 「このままではやられるだけだ! 眼下の雲の中へ逃げ込む!」 「編隊と離れてしまいますが!?」 「仕方がない、このままでは落とされるからな!」 そう叫んで雲の中に突っ込んだスチュアート機を追って、麾下のサラトガ隊はアメリカ攻撃隊から分離した。 日本軍機はそれを見て、他の攻撃隊を襲うために翼を翻す。 スチュアート隊(艦爆)は17機中4機が撃墜された。しかし、スチュアートの判断で13機が離脱に成功する。 ただし、彼らはその代償を払うこととなった。 その後も第三艦隊を目指したが、見つけることはできなかったのである。 ―――しかし、彼らは別の艦隊を見つけた。 「・・・・なんだ、あれは・・・・・・・・・・・・」 零戦の襲撃から逃れて30分。 もうそろそろ敵艦隊が見えてもおかしくなかった。 結果的にスチュアートはとある艦隊を見つける。だが、輪形陣中央を航行する巨艦の威容を見て絶句した。 「・・・・・・・・・・・・おい、無電打て」 「・・・・は、はい!」 スチュアートの言葉に同じく眼下を見入っていた相棒が返事する。 「戦艦4、巡洋艦4ないし6、駆逐艦多数発見」 眼下には雲が広がっており、その他にも艦艇が隠れている可能性はあった。 事実、空母2隻が隠れていたのだが、スチュアートはそれに気づいていない。 気付いていたとすれば、彼の運命は変わっていたかもしれなかった。 「続いて打て」 彼は震える手で操縦桿を握って水平飛行しながら口を開く。 「戦艦2隻は巨大―――」 その口が紡ぐはずだった言葉は、頭上から降ってきた機銃弾がスチュアート諸共砕き、機体は爆発四散した。 第一艦隊を護衛する五航戦の零戦がサラトガ艦爆隊の発見から全滅させるまで15分とかからなかった。 しかし、その15分で、アメリカ軍は第一艦隊を発見して報告する。 その位置・編成・規模は大いにアメリカ軍を悩ませることとなった。 ――― 一方、アメリカ軍攻撃隊の大部分は第三艦隊に到達しようとしていた。 「―――Oh!? いったい、ジャップはどれだけの戦闘機を配備しているんだ!?」 エンタープライズ艦攻隊隊長であるアドリアン・ティーマン少佐は機体を横滑りさせて機銃弾を回避しながら叫んだ。 すぐ脇を上から下へと突き抜けたのは日本海軍主力戦闘機――ゼロだ。 (二段階構えとは小癪な・・・・) アメリカ軍攻撃隊はすでに戦闘機50機程度の迎撃を受けていた。 進撃途中で日本軍の攻撃を受けるも70機近くのワイルドキャットを要していたため、攻撃隊の被害は軽微で切り抜けている。 だが、敵艦隊を目前にして今度は40機程度の迎撃を受けた。 多くのワイルドキャットが敵の第一陣に引きつけられていたため、手薄な守りを突き抜けて敵戦闘機は攻撃隊に取りつく。 結果、12.7mmと20mmの弾丸を浴びて墜落する機体が続出していた。 「見えたッ。敵艦隊だ」 眼下に見えるミルキーウェイ。 間違いなく日本海軍の空母艦隊だ。 「1、2、3・・・・・・・・6隻いるな」 「はい、報告にあった通り、大型2、中型2、小型2ですね」 後部座席の同僚が言う通り、大型空母は翔鶴型で、「赤城」、「加賀」の姿は見えない。 (ミッドウェー海戦の結果、「赤城」と「加賀」を沈めたのは本当か・・・・) ティーマンはミッドウェー海戦に参加していない。 その時は大西洋におり、ドイツの潜水艦を探していた。 対艦攻撃の訓練は積んでいるが、敵空母への攻撃は初めてである。 それは同時に対空射撃の弾幕に突撃することも初めてであることを意味した。 「敵艦、発砲!」 同僚が叫ぶ。 艦隊外周に位置する駆逐艦ではなく、中央に配置される大型艦付近にいる駆逐艦から光が迸った。 ティーマンは知らなかったが、それは最新鋭対空駆逐艦「秋月」からの対空射撃だ。 10cm高角砲がいち早く砲撃を開始。 それに続いて轟音が鳴った。 「せ、戦艦も主砲発砲!」 「What's!?」 見れば空母群の左右を固める戦艦――「霧島」、「比叡」――の主砲が攻撃隊に向いている。 そうこうしている内に砲弾が攻撃隊の眼前で爆発した。 「オオウ!? ・・・・・・・・・・・・・・・・オウ?」 視界いっぱいに広がった爆炎に思わず叫んだティーマンだったが、予想に反して機体を叩いた衝撃は小さい。 「当たったか?」 「無数の断片らしきものは当たりましたけど・・・・」 ティーマンの問いに同僚が答えた通り、確かに翼などにいくつかの破孔はあった。 だが、これで落ちるほどアメリカ軍機は柔ではない。 「日本軍の対空射撃など子供だましだ!」 驚いて叫んでしまったことに恥ずかしさを感じながらティーマンは高度を下げ、艦隊中央を航行する空母へと突撃を開始した。 距離4,000mを切った辺りで護衛艦艇の対空機銃が火を噴く。 「3番機被弾!」 ティーマン機が直卒するのは6機だ。 1機は零戦に落とされ、今また1機が落とされた。 (対空機銃は強力だな・・・・) 12.7mmや20mmではなく、25mmを主力機銃にしていると聞いていたが、もっと大きいのではないだろうか。 (我が軍と同じ40mmだった場合は・・・・) さすがに耐えられない。 (だが、我が軍よりも密度は小さい!) 恐ろしいほど機銃弾を撃ち放っていた駆逐艦を避け、先の駆逐艦に比べたら比較的弾幕の薄い駆逐艦の脇を抜けた。 すると正面に翔鶴型が現れる。 (ラッキーだ) 距離も2,500mほどだ。 「艦爆隊急降下!」 「GOOD!!!」 雷爆同時攻撃であれば、艦の回避行動は難しくなる。 雷撃と爆撃では回避方法が異なるためだ。 どちらか一方の回避を優先するが、大抵の場合は雷撃を回避する。 (悔しいが、ドーントレス隊に花を持たせてやろう) 案の定、先頭大型艦――「翔鶴」――の針路が変わっていく。 艦首を雷撃隊に向け、正面面積を小さくする方針だった。 「距離2,000m!」 「投下!」 ティーマンが叫ぶと同時に魚雷が切り離され、アヴェンジャーがふわりと浮き上がる。 それを押さえつけながら機首を振り、離脱にかかった。 「爆弾命中!」 後追いの機銃弾を躱す中、最後尾の同僚が歓喜の声を上げる。 それに振り返れば大型空母の艦尾方向から黒煙が上がっているのが見えた。 「よっし!」 だが、すぐに正面に顔を戻し、操縦に戻る。 「魚雷は!?」 それでも部隊の戦果が気になり、こう問うた。 「・・・・・・・・・・・・・・・・水柱なし、全弾回避されました」 「・・・・さすがはエリート様か・・・・」 日本海軍の大型空母だ。 艦長以下のクルーは最精鋭で固められていたことだろう。 「敵機来ます!」 「チッ、攻撃は終わったんだ、さっさと帰るぞ!」 そう言い、ティーマンは攻撃隊集結を待たず、直属の部隊を率いて遁走した。 アメリカ海軍攻撃隊227機による攻撃は、途中で日本海軍第二波一部の襲撃、艦隊前での2度、計3度の迎撃を受けた。 その結果、ワイルドキャット27機、ドーントレス45機、アヴェンジャー24機の計96機の未帰還機を出した。 これは日本海軍の迎撃機が第二波分も入れて108機に達したからである。 特に五航戦から派遣された36機の戦闘機は大活躍し、三航戦によって戦闘機を剥された米攻撃隊に対して絶大な戦果を挙げた。 損耗率42.3%の引き換えに得たアメリカ軍の戦果は以下の通りだ。 空母「蒼龍」着弾3、被雷2。 空母「翔鶴」着弾1。 戦艦「比叡」着弾1。 戦艦「霧島」着弾1(不発)。 規模の割に与えた損害が小さいと言わざるを得ない。 だが、「蒼龍」の被害は深刻だった。 「―――『蒼龍』より総員退艦命令が出ました」 「・・・・うむ」 報告に小沢が重々しく頷いた。 「翔鶴」も被弾し、航空機離発艦不能となっている。しかし、航行に支障はなく、速度規制もない。 だがしかし、「蒼龍」は違った。 それぞれのエレベータ付近に命中した3発の爆弾は、飛行甲板を貫いて格納庫で爆発している。 被弾時に爆風で格納庫の壁が外へ吹き飛ぶ仕様になっているが、それだけで爆発力全てを逃がせるわけではない。 飛行甲板は着弾孔以外にも衝撃で波打っており、艦内も格納庫以外に破壊された部分があった。 さらに右舷前部に命中した魚雷2本は巨大な破孔を穿ち、大量の海水を艦内に流し込む。 瞬く間に前部に位置していた重要区画が浸水、「蒼龍」はこれ以上の浸水を防ぐために航行を停止せざるを得なかった。 それ以外に打つ手がなく、沈没までの時間稼ぎでしかない。 しかし、その時間を使って少しでも多くの将兵を救うことが大切だった。 このため、駆逐艦2隻が傍により、救助作業を行っている。 (―――やってしまいました・・・・) 嘉斗は「蒼龍」の方を見ながら別のことを考えていた。 傍目から見れば冷静だが、嘉斗を知る者が見れば分かるほど蒼褪めている。 さらに冷や汗らしきものが伝っていた。 (これは協定違反ですね・・・・) 列強王国間で交わした協定を思い出す。 それは魔術を戦略・戦術規模で使用させないという厳命だ。 (それを・・・・結んだ張本人が破るとは・・・・) 「翔鶴」が理想的な雷爆同時攻撃を受けた時、嘉斗は思わず魔術を発動した。 艦全体を球状魔術障壁で覆ったのである。 結果、艦橋直撃コースだった爆弾や艦首に命中する魚雷たちが障壁球面を滑るようにし、コースを変えた。 爆弾は至近弾に、魚雷は明後日の方向へ消える。 艦後部に命中した爆弾は角度的な問題で障壁を突破したが、障壁に当たった時に遅発信管が作動。 飛行甲板上で爆発し、格納庫へのダメージは最低限に抑えられた。 「翔鶴」は被弾したが、被害は中破程度なのは魔術障壁のおかげである。 (でも、やっぱり咄嗟の魔術では近代戦術に対抗できませんね) 咄嗟とは言え、嘉斗は高位の魔術師だ。 その防御を突破する急降下爆撃は、近代軍隊の汎用戦術である。 魔術と科学の戦力差は歴然としていた。 それでも「翔鶴」の命運だけでなく、第三艦隊の命運を左右する。 嘉斗がいなければ「翔鶴」は艦橋を破壊され、第三艦隊司令部は消滅していたはずだった。 (ま、僕も死にたくありませんし、いざ指摘されたら自衛ということにしておきましょう) 嘉斗はひとり納得し、小さく頷く。 (それに魔術の利用に関するあの協定は、もはや無意味な気がしますからね) 欧州では英本土での諜報戦、仏本国でのレジスタンスで魔術が使われていた。 独ソ戦でもそれらしき現象が報告されている。 中国戦線においても組織立った使用ではないが、簡単な魔術を行使する中国兵が確認されていた。 もちろん、日本兵も無意識に使っている者は多数いる。 国家総力戦は科学だけでなく、魔術使用にも影響していた。 |