真珠湾攻撃 -1


 

「―――馬鹿な・・・・」

 1941年12月7日7時55分。
 日曜日の朝、真珠湾には空襲警報が発令された。
 発令したのは、戦艦「アリゾナ」だ。

『―――ザザッ。・・・・・・・・真珠湾は攻撃された! これは演習ではない! 繰り返す・・・・』

 基地のスピーカーが音割れ寸前の声を出す。
 そんな警報と放送を吹き飛ばす轟音が真珠湾上空を支配していた。
 それはアメリカ軍のものではない。
 はるか西方よりやってきた、日本軍のものだった。

「こんな馬鹿なことなどあるか!」

 アメリカ海軍太平洋艦隊司令長官・ハズバンド・キンメル大将は空を支配する日本海軍機に拳を振り上げる。

「宣戦布告はたった3時間前だぞ!?」

 これを受け、太平洋艦隊は日曜日で町へ行っていた各員を呼び戻したところだった。
 人はいても戦闘態勢には程遠い。

「これが・・・・これが日本軍の十八番・・・・開戦劈頭の奇襲攻撃か!?」

 上空を支配していた敵戦闘機の一部が降下し、地上掃射を開始した。
 軽快な射撃音に交じり、いくつもの爆音が聞こえ出す。
 悲鳴のような爆音は、全てアメリカ軍のものだ。

「長官! 泊地が!?」

 従兵が示す先で、数十機の航空機が泊地へ向かっている。
 艦上攻撃機による水平爆撃だ。
 艦隊群も応射しているが、係留されて動けない以上、避けようがない。
 腹に響く爆音が轟き、何条もの炎柱が立ち上った。
 さらにその煙や水飛沫をものともせず、数十機の艦上攻撃機が湾内の低空を這う。

「雷撃!?」

 最初は驚いたが、司令部の人間は真珠湾の持つ対雷撃の強みを思い出した。

「どうやら奴らは真珠湾の水深も調査できていないようだな」

 キンメルはどこか安心したような息をつく。
 浅い水深では魚雷は浮上する前に改定に突き刺さるのだ。
 そんな想像をあざ笑うかのように、魚雷は白い航跡を残して海中を走った。

「な!?」

 キンメルの驚きを残し、それらは次々と戦艦群へと叩き込まれ、爆音と共に水柱を立ち上げる。
 洋上において最強を誇る戦艦群が悲鳴を上げていた。

「な、なな・・・・っ!?」

 だが、そんな悲鳴を一息に吹き飛ばす"無音"が生じる。




―――――――――――――――――――――――――ッ




 戦艦「アリゾナ」。
 その爆発轟沈だった。






第一次攻撃scene

「―――よぉし、成功や!」

 淵田美津雄海軍中佐は、戦艦「アリゾナ」が大爆発を起こして沈没したのを確認し、操縦席でそう叫んだ。
 戦艦「アリゾナ」だけでなく、多くの戦艦が傷を負っている。

「これから反撃来んぞ! 戦闘機隊は敵を飛ばさせんな!」
『怒鳴らなくでも聞こえていますよ』

 機内無線に返事が来た。

「おー、板谷、調子はどうや?」
『上々。アメさん、大したことはない』
「ま、こっちのが多いからな」

 第一波攻撃隊は艦戦86、艦爆52、艦攻102、計240機だ。
 2個飛行隊近い戦闘機が一気に襲いかかっている。しかも、アメリカはほとんど航空隊を上げていない。
 眦を決して滑走路を走り出した戦闘機は、その上を抑えられて飛び上がる間もなく破壊されていた。

「第二波到着まで抑えられるか?」
『少し怪しいです』

 地上施設に向けて機銃掃射を繰り返している戦闘機隊も、弾薬が残りわずかだ。
「とりあえず、水上艦艇への第一波攻撃は終わりや」
 眼下で直撃弾を数多く受けた戦艦「ウェストバージニア」が炎を吹き出しながら傾斜し始める。

「第二波まで耐えろや」
『鬼畜! ・・・・と思うってことは、高松さんと源田さんにお礼を言わないと―――』

 そこで機銃音が聞こえ、「赤城」戦闘機隊飛行長・板谷茂少佐との通信が途切れた。
 撃墜されたのではなく、撃墜に行ったのだ。

「せやなぁ、お礼言わんとなぁ」

 淵田は母艦で航空戦の指揮を執る同期の顔を思い浮かべた。

「かゆいところを見つけるんが宮様で」

 眼下でドック内にいた戦艦「ペンシルベニア」が爆発し、ドックのクレーンが倒壊して艦上建造物を破壊する。

「そのかゆみを埋めるんが実やな」

 抜錨して湾内を航行しながら対空射撃を続けていた哨戒艇が、急降下爆撃を受けて轟沈。
 運よく舞い上がって戦っていた敵戦闘機が撃墜され、巡洋艦に激突。
 弾薬が誘爆したのか、対空機銃群が爆発。

『―――ザザッ、こちら第二波攻撃隊先遣戦闘機隊』

 音が悪いが、無線から声が聞こえてきた。

『これより、制空戦闘を開始する!』

 北西からやってきた30個ほどの黒点は、すぐに真珠湾上空に到来する。

「さあ、第二波の前の嵐の始まりやで!」




「―――うまくいったようだな」

 第二波攻撃開始の無電を受けた空母「赤城」の艦橋で、源田実海軍中佐が呟いた。
 第二波攻撃隊は艦戦40、艦爆90、艦攻60、計190機。
 攻撃目標は巡洋艦と飛行場だ。

「ほとんど敵は戦闘機を上げられなかったみたいですね」

 高松嘉斗海軍中佐が源田に声をかける。

「ああ、美津雄からの無電は『テ・セン・ミズ』だからな」

 「敵戦闘機見えず」だ。

「戦闘機を先行させる、という手がよかったんですね」

 第一波と第二波の間に、各艦から三個分隊ずつ、計36機が制空のために飛び立っていた。
 これらは第一波と第二波の間隙をついて離陸しようとする航空機を阻み、第二波を強襲ではなく、奇襲の続きとした。

「これからも制空隊として先行させるのがよいかもしれん」

 こんな策が可能なのも、搭載機における戦闘機の比率が大きいからだ。
 第一波に86機、第二波先遣隊に36機、第二波に60機。
 これに直衛機の34機を加えると、合計216機となる。
 これは第一航空艦隊が保有する航空機の4割だ。

「しかし、よく気が付いたものですね」

 草鹿参謀長が嘉斗に言った。

「いえ、30分もあれば、敵は立ち直ってしまうでしょうから」

 正史において、真珠湾攻撃第一波と第二波の間に30~40分の空きがあったと言われる。
 この間に米軍は混乱を鎮め、迎撃態勢を整えた。
 ここに強襲した第二波は大きな被害を出している。
 だが、第二波先遣隊は混乱から回復する時間を与えなかった。
 結果、第二波攻撃隊も奇襲として真珠湾に襲い掛かったのである。

「しっかし、一部の戦闘機に爆弾を吊り下げさせるとはな」

 当初から第二波攻撃隊は第一波よりも1時間ほど発艦が遅れることが予想されていた。
 このため、より真珠湾に近づいていたこともあり、増槽を付けずに出撃することとなる。
 これに目を付けた嘉斗は、制空は先遣隊が行うため、希望者のみに増槽の代わりに六〇番をつけることを進言し、採用されたのだ。
 六〇番(60kg爆弾)では艦船攻撃には向かないが、敵の基地にばら撒けるものはばら撒け、ということだ。

「第二波攻撃途中経過報告、入りました」

 電信員が自身でまとめた報告書片手に立ち上がる。

「敵機多数地上破壊―――」

 戦艦「カリフォルニア」、「ウェストバージニア」大破転覆。
 戦艦「ノースカロライナ」魚雷三発命中、大破着底。
 軽巡「ローリー」、「ホノルル」被爆多数、大破転覆。
 軽巡「デトロイト」爆発沈没。
 その他、小型艦撃沈多数。

「戦果として十分でしょう。捕捉されない内に引き上げましょう」

 草鹿の言葉に南雲が頷く。

「敵空母も気になるからな」

 真珠湾攻撃の目的のひとつである敵空母の無効化には失敗している。
 索敵にも引っかかっておらず、米空母2隻は日本艦隊への脅威になっていた。

「敵も我々の位置に遠からず気づくでしょうから」

 米軍は日本が南方から来ていると思うはずだ。
 それが通常の進撃路だからである。
 だが、その方面の索敵が空振りに終わると、必ず北方を索敵するだろう。
 何せ、航空隊が突入したのは北方からなのだから。

「米正規空母は約90機の航空機を搭載可能です」

 そうなれば敵は最大180機。
 本拠地から遠く離れた場所で正面から戦うには脅威の戦力だ。

「早いとこ撤退するのに限ります」

 大石保主任参謀が応じる。
 撤退に転じるべく、南雲は指示を出そうとした。


「―――待ってください」


 その口を、声を出させずに閉じさせたのは、大本営特務参謀・高松嘉斗中佐である。

「第二波攻撃隊からの報告は暫定報告です」
「しかし、淵田の帰投を待っていれば、時機を逸するかもしれんぞ?」

 同期の源田航空参謀の言葉に、嘉斗は頷いた。

「ええ、ですが今撤退命令を出しても、せっかくの機会を失います」
「ふむ」

 せっかくここまで来たのだ。
 中途半端な結果で帰ってはもったいない。

「司令、参謀長。航空参謀として意見具申いたします」

 思考をまとめた源田は手を上げながら言った。

「再度の航空索敵の実施。第一波攻撃隊の一部、例えば一、二航戦を対艦戦闘装備に移行、五航戦は対地攻撃装備で待機。索敵の結果を待って攻撃続行か判断、というのはどうでしょう?」
「現状で判断するのが危険なので情報収集、そして、その情報に対してどちらでも取れる手段に移行し、判断する、か・・・・」

 草鹿が顎に手を当てて考える。
 現状において、最善だと思われた。

「長官、そのように致しましょう」
「索敵は?」
「『利根』、『筑摩』の水上機があります」

 零式水上偵察機だ。

「よろしい。ならば、さっそく索敵だ」

 南雲が決断した時、戦艦「比叡」から発光信号が届く。

「南東より大編隊接近中。・・・・第一波攻撃隊の帰還のようです」

 素早く解読した参謀の言葉に、大石が頷いた。

「着艦準備急げ!」

 源田が指示し、甲板や格納庫に指示が飛ぶ。

「源田」
「?」

 大石に名を呼ばれ、源田は訝しげに振り返った。

「第一波に淵田はいるか?」
「いえ、奴ならば第二波と共に帰還する予定です」
「・・・・そうか。戦闘詳報はまだ、ということだな?」
「そうなります。おそらく、後40分ほどで第二波も帰還するでしょう」
「40分か・・・・」

 大石は吐息交じりに言い、懐中時計に目を落とす。

「それだけあれば周囲150kmほどの索敵は済んでいるか」

 バンッという火薬が爆発する音と共に重巡「利根」、「筑摩」から索敵機が飛び立った。


 真珠湾攻撃第一次攻撃戦果詳報
 撃沈
  戦艦「アリゾナ」、「カリフォルニア」、「ウェストバージニア」
  軽巡「ローリー」、「ホノルル」、「デトロイト」
  駆逐艦3隻(「カッシン」、「ショー」、「ダウンズ」)、標的艦「ユタ」、水雷艇多数
 大破
  戦艦「ノースカロライナ」、「ペンシルベニア」
  軽巡「ヘレナ」
 中破
  戦艦「テネシー」、「メリーランド」
  重巡「サンフランシスコ」
 小破以下略


「―――戦艦の撃破には成功しましたね」

 草鹿が、淵田が持ってきた詳報に目を通して言った。
 おそらく向こう数か月は戦艦部隊を動かすことはできないだろう。

「周囲に敵艦艇なし、と偵察機も報告しています」

 大石の報告に南雲は頷く。

「ならば戦略・戦術目的はほとんど果たし、敵に見つかっていない間に撤退するべきだな」

 第一波、第二波の損害も軽微だ。
 これならば南方戦線の後詰もできる。

「第三戦隊より発光信号! 再攻撃の意見具申です!」
「第二航戦からも発光信号、『第二撃準備完了』です」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」

 次席司令官である三川軍一中将、第二航戦司令官である山口多門少将からの直接的と間接的な「攻撃続行」意見だった。

「大本営や連合艦隊からは?」
「何もありません」

(現場に任す、ということでしょう)

 嘉斗は山本五十六大将の顔を思い出しながら思う。だが、彼は博打師だ。
 彼がここにいれば、第二次攻撃を実施するに違いない。

「淵田、貴様はどう思う?」

 判断材料に困った源田が実際に真珠湾を確認した淵田に問う。

「・・・・真珠湾は艦艇などが燃える黒煙で覆い隠されています。第一波のような爆雷撃はできません」

 残る攻撃目標は中破した戦艦と重巡。
 再び賭けに出るほどおいしい相手ではない。

「・・・・ここはやはり撤退すべきでしょう」

 大石は背筋を伸ばしながら進言する。

「敵艦隊撃滅という目的を果たした以上、危険を冒した追加攻撃は不要です」
「敵空母が近くにいれば、それを攻撃、という手があったのだがな」

 「残念だ」と肩をすくめた草鹿が裁可を仰ぐように南雲に向き直った。


「―――待ってください」


 草鹿の口を閉じさせたのは、今度も嘉斗だった。

「戦略目標は敵艦隊だけではなかったはずです」
「第二目標の飛行場、航空部隊も壊滅状態だぞ?」
「ええ、主目標ですからね」

 嘉斗は艦橋要員の注視を受けながら、淵田に問うた。

「美津雄、君は呉を空爆した時、停泊する軍艦だけ襲うか?」
「馬鹿言え。呉は一大造船地区だぞ? 当然、ドックを―――って、」


「「あああああああああああああああああああああっ!?!?!?!?!?」」


 源田と淵田が大声を上げ、間近でそれを聞いた南雲、草鹿、大石が顔をしかめた。


「な、何だ、どうしたのだ?」

 突然の大声に南雲が目を白黒させた。

「副次目標があった!」
「副次目標?」

 大石が首を傾げる。

「主目標の問題が山積みで、いつしか忘れられていたようですね」

 嘉斗は首を傾げる首脳陣を見回し、懐からメモ帳を取り出した。
 そもそも首脳陣は副次目標的に否定的だったのだから、仕方ないだろう。

「副次目標は工廠ドック、燃料タンクです」
「「「―――っ!?」」」

 思い出した、と南雲以下が目を見開いた。

「主目的を撃破した以上、副次目標を攻撃する余裕はあるはずです」
「それに真珠湾を黒煙が覆っていようとも、目標は動かない」

 日本海軍はかなり詳細な真珠湾軍港の施設配置図を持っている。
 それをもたらしたのは嘉斗であった。

「実、航空隊への指示は?」
「第一波攻撃隊の内、一、二航戦は対艦装備を装備中。五航戦は対地装備だ。第二波もそれに踏襲する予定だが、まだ指示は出していない」

 淵田は源田の答えを聞き、大きく頷いた。

「攻撃隊空中総指揮官として進言いたします」
「・・・・うむ」
「第二波攻撃隊は対地攻撃装備を進め、五航戦第一波攻撃隊と共に真珠湾第二次攻撃。目標は工廠ドック、燃料タンク」

 再び200機近い攻撃隊を真珠湾に送る。
 今度は強襲だ。

「対艦装備中の攻撃隊は待機。敵空母に備える」

 目標をふたつに分ける。
 6隻の正規空母を持つゆえの贅沢さだ。

「この戦争、二度と真珠湾を大規模攻撃する機会はないでしょう」

 淵田を援護するため、嘉斗が口を開いた。

「そして、先ほど打撃を与えた艦艇も真珠湾工廠が無事ならばそこで修理し、早期戦線復帰を果たします。しかし、真珠湾がなかった場合、どこで整備しますか?」
「サンディエゴだ」

 大石が答えた。
 その横の草鹿は気づいたらしい。

「本日より第六艦隊の潜水艦が、ハワイ-サンディエゴ間で通商破壊戦を仕掛けます」

 損傷した軍艦は低速もしくは曳航されている。
 潜水艦にとっては好餌だ。

「・・・・やりましょう、長官」

 草鹿が決意を固めた顔を南雲に向けた。

「危険はあります。そして、本作戦は第一作戦の支援です。そして、第一作戦を邪魔する敵艦隊は消えました」

 草鹿は目をつむり、自らの主義を変える発言の覚悟を決める。

「しかし、ここはもう一太刀加えましょう」

 草鹿の発言に、艦橋内がざわめいた。
 草鹿の一太刀主義は有名なのだ。

「安心してください、草鹿参謀長」
「高松殿・・・・?」
「敵主力艦隊を一太刀で葬りました。そして、これから"もうひとつの敵"である真珠湾工廠群を攻撃するのです」
「・・・・・・・・忝い」

 ひとつの敵に何度も斬りかかるのではない。
 複数いる敵を一太刀で斬り捨てていくのだ。
 嘉斗は太平洋艦隊と真珠湾工廠群を切り離して考えるように進言したのだ。

「・・・・真珠湾工廠群への"第一次攻撃"準備!」

 会話を聞いていた南雲が大音声で告げた。

「長官?」

 "第一次攻撃"という言葉に、草鹿が驚く。

「目標が違うのだろう? ならば第一次攻撃だ」

 南雲は苦笑しながら告げる。

「復唱はどうした、参謀長」
「は、はっ」

 気遣われた草鹿は目じりに浮かんだ涙を振り払い、艦橋要員に命じた。

「真珠湾工廠群への"第一次攻撃"準備!」
「第一次攻撃!」
「目標は工廠ドック、燃料タンク!」
「第二波収容急げ! 対地装備で出撃だ!」

 参謀たちがきびきびした動きで指示を出す。

「電信員」
「はっ」

 南雲は発光信号の用意をしていた兵員を呼び止めた。

「命令後、訓示をひとつ打て」

 猛将と謳われた彼に似合う、獰猛な笑みと共に告げる。

「徹底的に叩き潰せ、と」






 1941年12月8日、午前8時40分、大日本帝国海軍第一航空機動部隊は真珠湾攻撃副次目標であった工廠ドック、燃料タンク空爆を決定する。
 攻撃部隊は五航戦を主力とし、一、二航戦の第二波攻撃隊も参加。
 残りは対艦装備にて待機となった。
 今度は強襲になるため、一、二航戦の零戦が先行することになっている。
 さらに高松嘉斗中佐の進言で、特別攻撃隊が組織された。
 戦果拡大を狙った"真珠湾工廠群第一次攻撃隊"は午前10時に零戦制空隊が発艦。
 以後、順次発進する。
 真珠湾到達は午前11時頃とされた。









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