ニュージョージア島の戦い -7
| ニュージョージア島の戦い。 これは1943年7月のほぼ1ヶ月間を通して行われた激戦だ。 連合軍の本格的反攻を迎え撃った日本軍は、日本陸軍と日本海軍が協力し、統一の作戦の下で戦った。 多大な犠牲を出しつつも粘り強い戦いで数に勝る米軍を拘束し、周辺海域に展開していた空母艦載機だけでなく、敵基地航空隊を消耗させる。 満を持して投入された日本海軍第一艦隊・第三艦隊を前に米軍の後方基地が航空隊と共に壊滅。 さらに空母部隊も撃破された連合軍は完膚なきまでに敗北した。 結果、ニュージョージア島およびレンドバ島に上陸していた連合軍は孤立する。 犠牲を出しつつも前進していた連合軍は岐路に立たされていた。 選択肢1: 橋頭堡まで後退して守りを固め、態勢を立て直した後方からの連絡線回復を待つ。 選択肢2: 攻撃を続行し、目の前の日本陸軍を撃破する。 前者は物資の消耗を避け、仕切り直しをするというものだ。 ツラギ-ガダルカナル島が壊滅したとはいえ、日本軍に占領されたわけではない。 さらに後方のエスピリトゥサント島は被害を受けずにいる。 ここからガダルカナル島までは約800km。 重機類を搭載した輸送船団が出発すれば1日でガダルカナル島に着く距離だ。 つまり、最前線であるニュージョージア島までも2日あれば到着する。 これを待つというわけだ。 後者は前者の2日というのが希望的観測だということから来る選択肢だ。 周辺海域に展開する日本海軍潜水艦の存在や、何より米海軍を粉砕した日本海軍がまだ遊弋している。 そう簡単に補給は来ない。 だったら、消耗しない内に目の前の日本陸軍を撃破し、ニュージョージア島を占領してしまえという考えである。 日本海軍が如何に強力でも陸上部隊が壊滅してしまえば、ニュージョージア島の再占領はできない。 後は日本海軍が撤退すれば、戦略的にはアメリカ軍の勝利となる。 現地陸戦指揮官の第37歩兵師団長であるロバート・ベイトラー陸軍少将は悩んだ末に、後者を選択した。 それは7月21日早朝にラッセル諸島を砲撃した日本艦隊がそのまま西進し、ニュージョージア島に向かうとの報告を受けたからだ。 麾下にいるニュージョージア島南部の軍団はムンダ前面にいる日本軍に対して総攻撃を開始。 北方の別動隊もバイコロへ向けて前進した。 ―――結果、 「―――こんなはずでは・・・・」 1943年7月21日午後17時21分。 アメリカ陸軍第37歩兵師団長・ロバート・ベイトラー陸軍少将は報告を受けて絶句した。 南方戦線は、インガーナ橋頭堡からの総攻撃は午後に入った頃には丘陵部にあった日本軍陣地を麾下の第145連隊が突破に成功。 そのままムンダ飛行場への突入にも成功した。 これにより飛行場占領と日本軍の退路を断って、半包囲に成功したかに見えた。 (しかし、だ・・・・) ムンダ飛行場に突入した第145連隊は地雷によって足止めされる。そして、飛行場北方の高台に展開した日本軍から迫撃砲や機関銃の歓迎を受けた。 さらにインガーナの高台にいた日本軍との挟撃を受け、約2時間の戦闘で800名近い死傷者を出して壊滅。 また、第145連隊の後方に付いて行ってインガーナ高台を迂回していた第148連隊(1個大隊)も潰走してきた第145連隊と遭遇し、小規模な同士討ちに発展。 大混乱に陥る中、日本海軍航空隊の集中空爆を受けて破滅的な損害を受けた。 最終集計前だが、両連隊を合わせて1,500名は死傷したと考えられている。 これで両連隊は壊滅判定を受けたと言えた。 (第43歩兵師団はまあまあ前進できたが・・・・) 開戦当初から戦う第43歩兵師団は大きい損害を受けているが、それでも前進した。 開戦当初に苦戦したザナナ西北西陣地の後方に進出し、第43歩兵師団の橋頭堡への縦深を確保したと言える。 また、この尾根線を伝ってインガーナ高台への攻撃が可能となった。 それでも500名近い死傷者を出し、師団としての行動限界に近い損害を受けている。 (・・・・"南方も"、無理だな) これ以上の損害を受けてニュージョージア島を占領しても、守備・維持する戦力は残らない。 日本軍は後方に下がり、コロンバンガラ島へと撤退するだけだろう。 「・・・・占領地を放棄。橋頭堡へ下がって守備を固める」 「司令官、それは・・・・」 同じくショックを受けていた参謀長がベイトラーの言葉を聞いて呟いた。しかし、すぐに判断の正確性を悟り、敬礼してその場を去る。 撤退指示を出すためだ。 「・・・・我々はまだいい。・・・・組織的抵抗力をまだ有している・・・・」 「だが、北は・・・・」と呟く声は小さく、その場に残っていた幕僚の耳には届かなかった。 「―――えげつねぇ・・・・」 ニュージョージア島北方戦線を戦っていた日本陸軍兵士は、数km先の地獄を見て絶句した。 「あそこにいたくねぇ」 午前中、バイコロの日本軍は米軍の猛攻に晒される。 その結果、いくつかの小隊が壊滅していた。 だが、午後に入って戦場を支配した轟音に助けられる。 弾着観測機が上空に到達すると共に放り込まれた鋼鉄の嵐は敵軍を吹き飛ばしたのだ。 泡を食って撤退する敵軍を追って着弾点が遠ざかっていく。 「あれが海軍の大型艦・・・・」 砲撃しながら水平線の向こうから徐々に大きくなってくる艦影。 米軍の駆逐艦よりは明らかに大きい。 おそらくは艦首に菊の御紋を頂いた巡洋艦以上の軍艦。 重巡以上ともなれば口径は20.0cmを超える。 日本陸軍の九六式15cmカノン砲よりも大きい砲弾が数十発と敵軍に降り注いでいた。 「ぅわぁ・・・・」 開いた口が塞がらない。 海軍の徹底した砲撃は、木々を吹き飛ばし、地形を変える鋼の暴力だ。 その只中にいた人間のことなど考えるまでもない。 さらに海岸線に近づいた駆逐艦が12.7cm砲や機関砲を撃ち込んでいた。 (生きている奴いるのかな・・・・) 先程まで命のやりとりをしていた敵軍に、思わず同情してしまう。 「おい、こちらも後退だ」 呆然と眺めていたら、後ろから声をかけられた。 「分隊長」 「増援が来る。残敵掃討はその部隊の仕事だ」 「残敵・・・・」 司令部はすでに敵は壊滅したと判断していると言うことだ。 (まあ、そうだよなぁ・・・・ッ!?) ひときわ大きな爆発音が轟き、思わずそちらの方を見た。 「「あ・・・・」」 分隊長も思わず吐息を漏らす。 その砲弾を撃ち出した海のモンスターの姿を見たのだ。 「戦、艦・・・・」 陸戦からしたら規格外の大型砲弾を撃ち出す化け物。 「ああはなりたくないものだな」 分隊長は同情の視線を敵に向ける。 「俺たちは陸でしか戦えない。もどかしいが、この戦争は海軍が握っている」 陸で如何に戦っても、補給が途絶えれば勝てない。 さらに制海権を失えば艦砲射撃で、無抵抗に滅多打ちだ。 「ぜひ、海軍には頑張ってほしいものだ」 高松嘉斗side 「―――ようやく終わりましたね」 1943年7月27日、大日本帝国・海軍軍令部第三部。 ここで嘉斗は報告書を読み、源田に話しかける。 「ああ、大きな勝利だ」 「勝利、ですか・・・・」 日本海軍の艦砲射撃があった7月21日深夜。 後方基地の壊滅によりニュージョージア島周辺の制空権・制海権を失い、さらに島内の陸上戦力も著しく消耗した米軍は、撤退を決断した。 しかし、すぐには撤退できない。 このため、撤退までにニュージョージア島の陸上部隊には持久を命じた。そして、輸送船団の編成を命じ、ツラギ島-ガダルカナル島基地の再建を進める。 だが、それを簡単に許す日本軍ではない。 反転攻勢に転じたニュージョージア島守備隊はインガーナ橋頭堡への包囲を狭めた。 これに耐えかねた一部の米軍は小型船舶でレンドバ島へ移動しようとし、少なくない船舶が転覆して犠牲を出す。 抵抗が弱まったインガーナ橋頭堡から反撃重点を移動させ、23日夜にはザナナ橋頭堡西北西陣地を再奪還。 ここに迫撃砲等を据え、橋頭堡への砲撃態勢を整えた。 「ここまでは完璧ですがね」 「・・・・完勝にはほど遠いと?」 「はい」 源田の指摘通り、完勝とは言いがたい。 長い戦いで砲弾が不足していた日本軍は砲撃だけでは米軍を砕けなかった。 結局、白兵戦が必要とあり、後方から歩兵部隊を増援で送り込もうとし、その護衛として第八艦隊も近海に進出する。 ここに米軍輸送船団が突入してきたのだ。 「ま、第八艦隊がいなかったらもっと逃していたでしょうが・・・・」 米軍輸送船団はニュージョージア島北部および南部、レンドバ島の3点に突入。 北部に関してはコロンバンガラ島周辺の日本軍輸送船団を護衛していた駆逐艦4隻(「卯月」、「皐月」、「水無月」、「文月」)が米船団向けて昼間長距離魚雷戦を仕掛ける。 被雷の混乱の中に突入し、駆逐艦「ベイリー」、「バンクロフト」の他、輸送船7隻を撃沈。 後にクラ湾海戦と名付けられるなぶり殺しの結果、ニュージョージア島北部からの撤退を阻止した。 「橋頭堡に辿り着いた輸送船はなし。海戦の結果を受けて北岸の米軍は降伏した」 「無駄な戦闘を避けられてよかったです」 嘉斗はお茶を飲みながら、報告書を机に置き、さらにもうひとつの報告書を手に取った。 「問題はこっちですよ」 ニュージョージア島南部とレンドバ島への輸送船団との戦闘は激戦となる。 米軍はアーロン・S・メリル少将が率いる第68任務部隊(軽巡3隻、駆逐艦9隻)を投入。 日本軍は秋山輝男少将率いる第三水雷戦隊を主力とした駆逐艦8隻を投入。 両軍はニュージョージア島とレンドバ島の狭い海峡で激突し、夜間であったこともあり、非常に近距離で撃ち合いとなった。 結果、双方の旗艦が撃沈されるなどの大損害を互いに受けた。 「三水戦司令部全滅とか、痛すぎますよ」 「それは・・・・確かに」 日本海軍は駆逐艦5隻を喪失(「陽炎」、「黒潮」、「親潮」、「長月」、「三日月」)。 特に「陽炎」は第三水雷戦隊司令部が乗っており、その喪失と共に司令部要員も全員戦死している。 大きすぎる損害の上で、米軍に与えた打撃も強烈だった。 米軍は旗艦である軽巡「モントピリア」(アーロン・S・メリル少将戦死)、軽巡「デンバー」、駆逐艦4隻(「バッグレイ」、「ヘルム」、「マグフォード」、「バターソン」)を喪失。 「だが、秋山少将の機転は素晴らしかった」 源田が言うように、秋山の判断は的確だった。 戦闘の途中、「陽炎」、「不知火」、「黒潮」、「親潮」は敵軽巡へ水雷戦を挑みながら、主砲の一部は三式弾を敵輸送船団向けて発射し、多くの船を炎上させている。 これにより米軍輸送船団は4隻が沈み、10隻近くが損傷したと見られていた。 この結果、米軍は撤退作業に遅延が生じ、翌朝には基地航空隊の空襲を受け、橋頭堡近くにいた輸送船は撃沈される。 「ニュージョージア島で降伏した米軍将士は約6,000名ですか」 「よく勝てたな」 「全くです」 ニュージョージア島の戦いはおおよそ3週間続いた。 この戦闘に日本軍は地上兵力として約14,100名を投入(初期10,800名、増援3,300名)。 死傷者は約4,000名に及び、死傷率は28.4%と高い。 これは常に兵力的劣勢に立ったこと、1週間近くは空襲を常に受けたことが要因だ。 一方、米軍はさらにひどかった。 米軍は3個師団(37・43・25)が関係し、第2海兵隊師団の一部も参加した。 その投入戦力は約3万7,000名にも達する。 しかし、移動・上陸中に輸送船が撃沈されるなどで戦場に展開できない将兵も多く出た。 さらに上陸後も常に不利な地形に悩まされ、末期には艦砲射撃を受ける。 結果、死傷者約1万6,000名にも及び、撤退失敗後に捕虜になったのは約6,000名となる。 つまり、本戦役に関わった将兵の内、2万2,000名を喪った。 その損耗率は59.5%に達し、破滅的打撃と言えた。 「とりあえず、ソロモン方面でまともに動く師団はほぼ消えたと言えるでしょう」 もちろん、撤退に成功した兵もおり、それは1万5,000名という計算となる。 ラッセル諸島、ツラギ-ガダルカナル島にも守備隊がおり、これらを加えると3万以上の陸上戦力が未だソロモン方面に展開していると考えられた。 しかし、敵前上陸を敢行し、戦車や砲撃の支援の下に攻勢をかけられる練度の高い部隊は消滅したと言えた。 「陸軍の強さには驚くな」 「しっかりとした陣地、装備があれば、米軍の物量にも耐えられる、ですか」 「一時期ではなく、数週間も変わらずに戦えるとは驚嘆に値するな」 源田はしきりに感心しているが、それよりも長い期間、常に戦場に身を置いて上空支援を続けた基地航空隊の頑張りもある。 「余裕があれば、レンドバ島の兵力も殲滅したかったですが・・・・」 レンドバ島にいた砲撃部隊および基地施設部隊は7月27日に撤退していた。 日本軍は同島に空爆を続けていたため、装備は全て置いている。 とはいえ、砲兵と工兵という練度の高い部隊を逃がしたのは後々に影響するかもしれなかった。 「仕方ない。ニュージョージア島よりもはるかに大規模で、長い戦いがまだ続いているんだから」 「・・・・ええ、我々の支援が必要な戦場がまだありますね」 嘉斗と源田の視線が海図に向く。 南方方面ソロモン戦線。 これに並ぶ現在の激戦地。 それはニューギニア戦線だ。 「―――まさかこんなところに展開するとはなぁ・・・・」 1943年8月10日、ニューギニア島ブア。 ラエから東方70km、フィンシュハーヘンから西方40kmに位置する。 ここに展開したのは日本海軍部隊だ。 フィンシュハーヘンより前進した海軍軍令部第三部の情報部隊。 そして、密かに前進して整備していた基地施設部隊。 彼らが本日迎えたのは、ここに展開する特殊潜航艇部隊だった。 展開する特殊潜航艇は新型の乙型。 甲型の改良版であり、特に航続距離が延びている。 「泊地攻撃よりはマシなのでは?」 上陸してきた特殊潜航艇部隊の長に、第三部に所属する情報将校が声をかけた。 「馬鹿言え。無警戒の泊地を攻撃するのと警戒している上陸部隊を攻撃するの、どっちが難しいか」 「それもそうか」 情報将校はすぐに意見を引っ込める。 「しかし、本当なのか? 連合軍はラエを狙っているのは」 「ああ。というか、狙わない理由はない。サラモアを取ったとしても、次に狙うのはラエだ」 そして、ラエは手薄だ。 6月30日より始まった攻防戦第二幕・サラモアの戦いは両軍の激しい戦闘でまだ続いている。そして、日本軍は増大する損害を受けてラエ守備隊もサラモアに投入していた。 結果、ラエにいるのはわずかな傷病者とその護衛兵、わずかな海軍陸戦隊だけだ。 ここを狙われたらひとたまりもない。 「だから、増援を送ったのか」 特殊潜航艇の隊長は70km近い遠方にあるラエを見遣った。 もちろん見えないが、今頃は日本海軍第二航空機動艦隊の制空権で、増援が上陸しているはずだ。 ニュージョージア島の戦いに勝利したことで、ラバウルに対する圧迫が減った。 このため、日本陸海軍の航空隊は積極的にラエ・サラモア上空の制空権争いに参加。 第二航空機動艦隊も出撃することで、輸送船団がダンピール海峡を越える制空権を得たのだ。 「とは言え、すぐにこの制空権はなくなるがな」 第二航空機動艦隊もいつまでも同地にいられるわけではない。 200機を超える航空機が展開できるのは間に上陸できる戦力はラエ・サラモアの戦いの趨勢を左右するほどではないのだ。 「だから、ラエに上陸しようとする敵船団を襲える位置に特殊潜航艇部隊が展開するんだ」 特殊潜航艇は潜水艦と同じく魚雷が武器だ。 そして、潜水艦では進入できない浅瀬にも展開できる。 「輸送船団が気にしていない方向から魚雷を発射し、上陸船団を叩く、か」 「ニュージョージア島でも少しはやったがな」 「ああ、あれは見事だった」 3隻の特殊潜航艇が撃破した敵輸送船は7隻だ。 この戦果はインガーナ橋頭堡周辺の戦闘に影響している。 日本海軍はこの戦訓から特殊潜航艇のブア前進を決定したのだ。 「今回の大規模輸送の目的は武器弾薬、食糧、医療品の輸送。兵力は二の次で、駆逐艦に分乗した独立歩兵大隊と一部の補充兵だけ」 「それでは予想されるラエ上陸部隊と戦えない、か」 「ああ、だから、ちゃんと沈めてくれよ」 「任せろ」 特殊潜航艇の隊長はそう言って胸を張り、後ろを振り返った。 「そのための、12隻だ」 ズラリと海面に浮かんだ特殊潜航艇。 それは次々と曳航されて湾内に建設された基地内へと運ばれていく。 この基地上空には木々が繁茂しており、敵航空機の偵察から逃れることができた。 「魚雷を叩き込むのが輸送船ってのは少し不満だがな」 「二式魚雷の炸薬量350kgじゃあ輸送船や駆逐艦が限界だろう」 対主力艦用とも言われる九三式酸素魚雷は3型で780kg。 九一式航空魚雷改三の235kgよりも多いが、これは複数本を叩き込むことを前提としている。 特殊潜航艇の戦術では1本必殺であり、その殺が達成できるのは輸送船や駆逐艦と言えた。 「まあ、海軍主力がニュージョージア島の戦いで敵主力艦に痛い目を見せたんだ」 情報将校が言う。 「もしかしたら豪州海軍だけかもしれない」 豪州海軍は緒戦に多くを失った。 開戦後に英海軍から供給された艦艇もあるが、それでも日本海軍を相手にするには役不足と言える。 「ああ、そうそう。米海軍が護衛していたサラモアへの米陸軍輸送船団は、第二航空機動艦隊が壊滅させたらしいぞ」 「・・・・やっぱり、ラエに来る前にサラモアに集中するんじゃないか、連合軍・・・・」 自身も輸送船に乗ってきた特殊潜航艇部隊の隊長は、相手に同情するよう天を見上げた。 |